#34 花粉症(かふんしょう)

みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語で話します。

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はい、みなさん、こんにちは。いかがお過ごしですか?

先週ね、春が近づいてきましたねって話をしたんですが
そのあと、わたしが住んでいるところでは、かなり雪が降りました。
10センチくらい積もりました。風も強くて寒くて、冬に逆戻りしたみたいでした。
でも、やっぱり春の雪ですから、溶けるのも早かったです。
もう少ししたら、桜も咲き始めるかなあと思います。

ただ、わたしは「花粉症(かふんしょう)」なので、春はちょっと恐怖(きょうふ)ですね。

今日は、「花粉症」についてお話ししようと思います。

みなさんは「花粉症」って聞いたことがありますか?
日本では10人に3〜4人、約30パーセントから40パーセントの人が、花粉症だといわれています。

「花粉症」とは、どんな病気でしょうか。

まず「花粉(かふん)」「花粉」というのは、植物の花が咲いた時、花の中にある小さな粒、粉のような粒です。その粒がもとになって種がつくられます。

「花粉症」というのは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状(しょうじょう)を起こす病気です。

からだのなかに花粉が入ると、からだの免疫反応(めんえきはんのう)が、花粉をわるいものだと認識(にんしき)して、外に追い出そうとします。「くしゃみ」が出たり、「鼻水(はなみず)」や「涙(なみだ)」が出たりするのは、花粉を外に出そうとするからだの反応です。

では、どんな花粉が、いつ飛んでくるのでしょうか。

関東地方(かんとうちほう)では、2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はカモガヤなどのイネ科の花粉、8月から10月はブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が主に飛んでくるのだそうです。
地域によって、花粉が飛ぶ時期や種類も違うそうです。

わたしは、スギとヒノキの花粉症です。なので、だいたい2月の終わりくらいから、スギ花粉の反応が始まります。鼻がぐずぐずかゆくなったり、くしゃみが出たりします。5月のゴールデンウイークの頃から、ヒノキ花粉の反応が出ます。ヒノキ花粉は、目がかゆくなったり、鼻の奥がピリピリ痛くなったりします。どちらかというと、ヒノキのほうがつらいです。この症状は、だいたい毎年、梅雨が明けるまで、6月の半ばくらいまで続きます。

わたしは寒がりで、冬の寒さが苦手です。さらに春から夏の初めまで、花粉症でも苦しみます。わたしにとって一年の半分は過ごしにくい季節です。
なので、わたしにとって、台湾での生活はとても過ごしやすかったんです。台湾には花粉症はありませんからね。特にスギ花粉、スギ花粉の花粉症は日本しかないと言われています。台湾は寒くないし、花粉もないし、一年の半分は台湾で暮らしたいなあと思います。

では、今は花粉症ではない人が、これから花粉症にならないためには、どうしたらいいでしょうか。

一番大事なことは、花粉をからだに入れないことです。花粉を吸い込んだり、目に入れたりしないように予防することが大切です。マスクをしたり、うがいをしたり、めがねをかけたりすることも効果があるようです。風邪の予防にもなりますよね。
花粉が服に付くので、家に帰ったときに花粉を払うことも大事です。外に干していた洗濯物を取り込む時も、花粉を払う必要があるようです。

では、もし花粉症になってしまったら?

ふだんの生活では、睡眠(すいみん)、食事や運動など、いい生活習慣を保つことが、免疫機能(めんえききのう)を整えるために重要です。風邪をひかないこと、お酒の飲みすぎに気をつけること、タバコを控えることも大事(だいじ)です。

ひどくなったら、薬を飲んだり、病院で治療を受ける必要があるかもしれません。

わたし個人の考えですが、一番大事なのは、やっぱりからだの免疫力を高めることだと思います。からだの中のわるいものを外に出す、花粉を外に出す力をつけることが大事じゃないかなと思っています。
なので、わたしは、からだを温めたり、循環(じゅんかん)をよくしたりして、排毒(はいどく)、わるいものをからだの外に出す方法を取り入れています。
あと、花粉症にいいといわれるお茶やサプリを飲んだりします。マスクやうがいも、もちろん大事ですね。

免疫力を高めることは、花粉症だけじゃなく、風邪やほかのいろいろな病気にも効果がありますよね。

今は、天気予報などで、花粉の飛散量(ひさんりょう)、花粉が飛ぶ地域や量をお知らせしてくれます。それを参考にして、花粉が多く飛びそうな日は外出を控えるとか、マスクや帽子で対策をすることが大切ですね。

これからお花見シーズンが始まります。お花見に行くときは、しっかり花粉対策をして楽しんでくださいね。

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はい、今日のお話はここまでです。最後に、今日のエピソードで登場した単語を復習しましょう。 わたしが単語を読みますので、聞き取ってみてください。ペンと紙を用意して、聞こえた単語を書いてみましょう。 リスニングの練習です。WEBサイトのスクリプトを見て、答えが合っているかどうか確認できますよ。では、始めましょう。

1 逆戻り(ぎゃくもどり)
2 花粉症(かふんしょう)
3 恐怖(きょうふ)
4 アレルギー症状(あれるぎーしょうじょう)
5 免疫反応(めんえきはんのう)
6 認識する(にんしきする)
7 追い出す(おいだす)
8 寒がり(さむがり)
9 過ごしやすい(すごしやすい)
10 予防する(よぼうする)
11 払う(はらう)
12 生活習慣(せいかつしゅうかん)
13 治療(ちりょう)
14 免疫力(めんえきりょく)
15 循環(じゅんかん)
16 排毒(はいどく)
17 サプリ(さぷり)
18 飛散量(ひさんりょう)
19 控える(ひかえる)
20 対策する(たいさくする)

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はい、今回は花粉症についてお話ししました。

このPodcastを気に入っていただけましたら、フォロー・評価いただけるととっても嬉しいです。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。


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