#48 7月からお札のデザインが新しくなる

みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語で話します。

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みなさんは、日本のお金は何種類あるか、知っていますか?
硬貨、金属のお金と、お札、紙のお金がありますよね。
硬貨は何種類あるでしょうか?お札は何種類あると思いますか?

答えは全部で10種類です。
硬貨は、1円、5円、10円、50円、100円、500円の6種類
お札は、1,000円、2,000円、5,000円、10,000円の4種類。
合計10種類です。

2000円のお札、二千円札は、あまり見たことがないかもしれませんね。
ちなみに、お札の呼び方ですが、1000円のお札のことを千円札、2000円のお札は二千円札、というふうに呼びます。

さて、今日はどうしてお金の話をしたかというと

そうです、7月から、お札のデザインが新しくなるんです。
新しくデザインが変わるのは、千円札、五千円札、一万円札の3種類です。

お札のデザインが変わるのは、20年ぶりだそうですよ。

では、どんなふうに変わるんでしょうか。

お札には、人物の顔、人の顔が描いてありますね。
まず、この人物の顔が変わります。

一万円札は、日本で最初に銀行を作ったり、たくさんの会社を作って経済の世界で活躍した「渋沢栄一(しぶさわ えいいち)。

五千円札は、日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ、津田梅子(つだ うめこ)。

千円札は、破傷風(はしょうふう)という病気の治療法(ちりょうほう)を開発した北里柴三郎(きたさと しばさぶろう)。

この3人が選ばれました。3人とも明治時代に活躍した人物です。

では、そもそも、どうして新しいお札を作ることになったのでしょうか。

答えは、偽札(にせさつ)を作られないようにするため、なのだそうです。
偽札とは、自分でお札を作ったり、コピーしたりしたものです。

日本のお札は、もともととても細かくできていて、偽札を作られることは少ないそうです。
偽札が発見される割合は、1000万枚あたり、およそ1枚!その少なさは世界トップクラスだとか。

でも、長い間同じお札が使われていると、偽札を作る人たちが研究する時間も増えてしまいます。そういうことを予防するために、お札を新しくする必要があるんですね。

この偽札対策、偽札が作られないようにするためには、いろいろな最新技術、新しい技術が使われています。

たとえば、人物の絵の後ろ側に、模様(もよう)が入っています。模様とは、図形、線、絵などの形のことです。これは、ふつうに見た時は見えないですが、お札を光の方に向けて見ると、見えるようにできています。『すき入れ』という技術だそうです。

ほかには、『3Dホログラム』という技術が使われています。これは、お札をかたむけると人物の顔が動いて見える技術。お札に描かれている人の顔が動いて見えるんですよ。すごいですね。この技術をお札に使うのは、世界で初めてなのだそうです。

こういう最先端の技術で、偽札が作られないようにしているんですね。

なるほど、そうなんですね〜。ふだん、お札をまじまじと、じっくりと見ることがないですけど、お札にはいろいろな工夫がしてあるんですね。早く新しいお札を見てみたいですね!

ところで、新しいお札が発行された後、古いお札は使えるのでしょうか?
はい、古いお札も今まで通り使うことができます。ご心配なく!

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では、今日のエピソードに出てきた単語です。聞き取ってみてくださいね。答えはWEBサイトのスクリプトにあります。では、始めましょう。

1 硬貨(こうか)
2 お札(おさつ)
3 破傷風(はしょうふう)
4 治療法(ちりょうほう)
5 活躍する(かつやくする)
6 偽札(にせさつ)
7 割合(わりあい)
8 対策(たいさく)
9 最新技術(さいしんぎじゅつ)
10 模様(もよう)
11 かたむける
12 最先端(さいせんたん)
13 まじまじと
14 発行する(はっこうする)

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今回は7月からお札のデザインが新しくなることについてお話ししました。

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また、リクエストや感想などのコメントもお待ちしております。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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