151 世界の夏の過ごし方と日本の夏|World Summers & Japan|世界夏日與日本

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。

この番組は、日本語を勉強している人のためのポッドキャストです。

日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。


今回のテーマは、「世界の夏の過ごし方と日本の夏」です。

もうすぐ7月。暑い日が続く時期です。
日本語には、「夏バテ」という言葉があります。夏の暑さで、体がだるくなったり、食欲がなくなったりすることです。よく眠れない、何もしたくない、頭がぼーっとする。そんな状態も、夏バテと言います。

みなさんの国では、暑いとき、どんなことをして元気に過ごしますか。世界には、暑い季節を過ごすための、いろいろな食文化や暮らしの知恵がありますよね。
今日は、その中からいくつか紹介します。

まず、韓国です。
韓国では、夏に参鶏湯(サムゲタン)を食べる習慣があるそうです。参鶏湯は、鶏肉のスープです。鶏肉の中に、もち米、にんにく、なつめ、高麗人参などを入れて、長い時間煮ます。暑い日に熱いスープを食べるなんて、少しびっくりしますよね。
でも、韓国では、暑いときこそ栄養のあるものを食べて、体を元気にする、という考え方があるそうです。

次は、タイや東南アジアです。
タイや東南アジアには、辛い料理や、水分の多い果物がたくさんあります。たとえば、すいか、マンゴー、パパイヤ、ココナッツなどです。辛い料理を食べると、汗をかきます。じわっと汗をかくことで、体の熱を外に出そうとする、と言われています。暑い地域には、暑い地域らしい食べ物があるんですね。

次は、中東です。
中東の暑い地域では、スイカやキュウリのように水分が多いもの、チーズのように塩分があるものを食べることもあるそうです。たしかに、夏は水分だけでなく、塩分をとることも大事ですよねそれから、温かいミントティーを飲むこともあるそうです。暑い時は冷たいものがほしくなりますが、冷たいものに頼り過ぎないような暮らしの知恵があるんですね。

それから、スペインなどでは、シエスタという言葉が知られています。
シエスタは、昼の休みや昼寝のことです。現代では、地域や仕事によって違いますが、暑い時間に無理をしない、という考え方は、とても大切です。実際に、熱中症を防ぐためにも、一番暑い時間の外出や運動は避けたほうがいいと言われています。

国や地域、家庭によって違いますが、暑い季節を元気に過ごすために、それぞれの土地でいろいろな工夫があるのは、おもしろいですね。

では、日本ではどうでしょうか。
日本にも、夏によく食べたり飲んだりするものがあります。たとえば、梅干し、麦茶、そうめん、うなぎなどです。
梅干しは、日本の伝統的な食べ物です。とてもすっぱくて、塩分があります。
おにぎりやお弁当に入っていることがあります。
麦茶は、夏によく飲まれるお茶です。麦から作るお茶で、カフェインが入っていないので、子どもから大人まで飲みやすいです。夏になると、冷たい麦茶を冷蔵庫に入れておく家庭も多いです。
そうめんは、細い麺です。冷たくして、つゆにつけて食べます。暑くて食欲がない日でも、食べやすい夏の料理です。
うなぎも、日本の夏の食文化として有名です。特に、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があります。
このように、日本には、夏の食文化があります。

そして、日本の夏のおもしろいところは、暑さ対策グッズがとても多いことです。
ドラッグストアやコンビニ、100円ショップに行くと、いろいろな夏のグッズがあります。

たとえば、日傘。強い日差しを避けるための道具です。最近は、女性だけでなく、男性が日傘を使うことも増えています。
それから、帽子、冷感タオル、冷却シート。首や体を冷やすために使います。
最近は、携帯扇風機を使う人も多いです。首にかけるタイプや、手で持つタイプがあります。駅で電車を待っているときや、外を歩くときに便利です。
また、コンビニでは、塩分タブレットやスポーツドリンクも買えます。汗をたくさんかいたときは、水だけでなく、塩分やミネラルも大切です。このように、日本では、食べ物だけでなく、いろいろなグッズを使って夏を乗り切ります。

これからの季節、夏に日本へ旅行に来る人は、日本の暑さに気をつけてくださいね。
日本の夏は、気温だけでなく湿度も高いので、注意が必要です。湿度が高いと、汗をかいても、体の熱が外に出にくくなります。そのため、思ったより体が疲れます。気温だけを見て、「今日は大丈夫」と思わないほうがいいんです。

日本の夏に本当に大切な対策は何でしょうか。

まず、水分をとること。そして、汗をたくさんかいたときは、塩分も意識すること。暑い時間に無理をしないこと。日陰や涼しい場所で休むこと。暑さ対策グッズを使うこと。

旅行中は、予定をたくさん入れたくなります。せっかく日本に来たから、あそこにも行きたい、ここにも行きたい。そう思うかもしれません。でも、暑い日は、「がんばって歩く」より、「上手に休む」ことが大切です。無理をしないで、休みながら夏を楽しんでください。

今日は、世界の夏の過ごし方と、日本の夏について話しました。
みなさんの国には、どんな夏の食べ物や暑さ対策がありますか。暑い日に食べるもの、飲むもの、使うものはありますか。ぜひ、コメントで教えてください。


では、今日出てきたことばを、いっしょに確認しましょう。まず、単語をゆっくり読みます。次にナチュラルスピードで読みます。リピートやシャドーイングの練習に使ってみてください。それでは、はじめます。

No. 語彙 読み方 英語 中文
1 夏バテ なつばて¯ summer fatigue 夏季倦怠/苦夏
2 暑さ あ\つさ heat; hot weather 炎熱;暑氣
3 食文化 しょくぶ\んか food culture 飲食文化
4 暮らしの知恵 くらし¯のちえ\ everyday wisdom; life wisdom 生活智慧
5 習慣 しゅーかん¯ custom; habit 習慣
6 栄養 えーよー¯ nutrition 營養
7 水分 す\いぶん water; moisture 水分
8 塩分 え\んぶん salt; sodium 鹽分
9 湿度 しつ\ど humidity 濕度
10 暑さ対策グッズ あつさたいさく¯ぐ\っず heat-prevention goods; cooling items 防暑用品


ここからは雑談です。
6月の最後の週になりました。今年ももう半分過ぎてしまいました。早いですねえ。今年前半の半年は、みなさん、いかがでしたか。どんなことがありましたか。
わたしは、1月にタイへ旅行に行ったのが、もうすごく昔のことのような感じがします。4月から6月にかけては、日本語教員の実践研修で毎週松本に行きました。移動は大変でしたけど、研修の内容はとても勉強になりました。学んだことをレッスンやペイトレオンのコンテンツにも活かしていきたいと思っています。

さて、先週の土曜日、6月21日は、何の日だったか、わかりますか。そう、夏至です。夏至は北半球で、一年で一番昼の時間が長い日です。南半球は冬至になります。夏至について、ポッドキャストのチャプター98で詳しく話していますので、ぜひ聞いてくださいね。
それからペイトレオン の「二十四節気シリーズ」では、夏至のころの日本の季節や暮らしについて、N4〜N3ぐらいのやさしい日本語で話しています。スライドを見ながら、日本の季節の言葉や文化も学べます。よかったら見てくださいね。概要欄にリンクを貼っておきます。

それでは、今回も最後までお聞きいただき、ありがとうございました。

このポッドキャストのスクリプトはウエブサイトで無料で公開しています。ふりがな付きのPDFや語彙リストはペイトレオンでご利用いただけますので、学習に役立てていただけたらうれしいです。
また、日本語のレッスンに興味がある方は、概要欄のリンクからお気軽にお問い合わせください。

それでは、また次回。みなさん、よい週末をお過ごしください。

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