152 日本の夏を感じるもの|Things That Make You Feel Summer in Japan|讓人感受到日本夏天的事物
みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。この番組は、日本語を勉強している人のためのポッドキャストです。日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。
7月になりました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今年の梅雨は台風が来て、雨がたくさん降りました。おかげで去年と比べて、あまり暑くならなかったようです。梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏が始まりますね。町やお店、家の中に、夏らしいものが少しずつ増えてきました。
今日は、町や家の中で見られる「日本の夏を感じるもの」について話してみたいと思います。
まず、7月の初めに見かけるものといえば、七夕飾りです。七夕は、7月7日の行事です。笹に短冊をつけて、願いごとを書く行事ですね。7月が近くなると、スーパーや商店街、駅、学校、図書館などで、七夕飾りを見ることがあります。緑の笹に、色とりどりの短冊が下がっています。
短冊には、いろいろな願いごとが書かれています。
「テストでいい点が取れますように」
「仕事がうまくいきますように」
「家族みんなが健康で過ごせますように」
今は、家で七夕飾りをすることは少なくなってきましたが地域によっては、大きな七夕まつりもあります。とても夏らしい風景です。
次に、外で見かける夏の言葉として、「冷やし中華はじめました」があります。みなさん、この言葉を聞いたことがありますか。
「冷やし中華」は、夏によく食べられる冷たい麺の料理です。冷たい麺の上に、きゅうり、卵、ハム、トマトなどをのせて、少し酸っぱいたれをかけて食べます。
まず、この「冷やし中華」という名前自体が、少しおもしろいです。
「冷やし」は、「冷やす」という動詞から来ています。冷たくして食べるものに、よく使われます。たとえば、「冷やしトマト」「冷やしうどん」「冷やしそば」などがあります。
では、「中華」はどうでしょうか。「中華」は、本来、中華料理全体を表す言葉です。ラーメンも、餃子も、チャーハンも、中華料理です。でも、日本で「冷やし中華」と言うと、冷たい麺に、きゅうりや卵やハムをのせて、たれをかけて食べる、あの料理を指します。
言葉だけ見ると、「冷たい中華料理」という広い意味にも見えます。でも実際には、一つの決まった料理の名前になっています。料理の名前は、こういうところがおもしろいですね。言葉の意味を一つずつ見ると少し不思議でも、生活の中では一つの名前として定着しています。
そして、この冷やし中華と一緒によく見かけるのが、「冷やし中華はじめました」というフレーズです。ラーメン屋さんや食堂の前に、「冷やし中華はじめました」というポスターやのぼりが出ることがあります。このフレーズも、日本語としておもしろいです。
普通の文なら、「冷やし中華をはじめました」と言うかもしれません。でも、ポスターでは、よく「冷やし中華はじめました」と短く書かれます。助詞の「を」がありません。でも、日本語としては、ちゃんと意味がわかります。そして、「〜〜をはじめました」は、ふつう、新しいことをスタートしたことをいいます。「仕事を始めました」「日本語の勉強を始めました」というように今までやっていなかったことを新しく始めるときに使います。
でも「冷やし中華はじめました」は新しいことというよりも、季節のメニューがはじまたっということをお知らせするフレーズです。冷やし中華は、特に夏だけ登場するメニューです。
なので「夏になりました。今年も冷やし中華の季節が始まりました」そんな意味が、この短い言葉の中に入っています。
同じような言い方に、「かき氷はじめました」「おでんはじめました」などもあります。
「かき氷はじめました」これは夏。「おでんはじめました」これは冬。どちらも、ただメニューを知らせるだけではなく、季節が変わったことも伝えています。
「冷やし中華はじめました」は、短い言葉ですが、料理のこと、季節のこと、お店のことが一度に伝わるフレーズです。
もう一つ、7月ごろにお店で見かけるものに、お中元があります。
お中元は、夏に、お世話になった人へ贈り物をする日本の習慣です。デパートやスーパーでは、7月ごろになると、お中元のコーナーができます。ジュース、ゼリー、果物、お菓子など、いろいろな贈り物が並びます。暑い季節なので、冷たい飲み物や、涼しそうなお菓子も多いです。
昔は、会社の上司や親戚、仕事でお世話になった人に、お中元を贈る人が多くいました。今は、昔より少なくなっているかもしれません。若い人の中には、お中元をあまり贈らない人も多いでしょう。それでも、夏になると、デパートやスーパーにお中元のコーナーが現れます。
ここまでは、外やお店で見かける夏の話をしました。家の中ではどうでしょうか。
家の中で夏を感じるものとして、夏用の布団もあります。日本では、季節に合わせて、家の中のものを少し変えることがあります。冬は厚い布団を使いますが、夏になると、薄い布団やタオルケットに変えます。布団だけではなく、シーツをさらっとしたものに変えたり、部屋の中のものを少し涼しそうなものに変えたりすることもあります。エアコンで部屋を冷やすだけではなく、家の中を夏に合うように整える。そういう暮らし方も、日本の夏らしさの一つです。
今日は、「日本の夏を感じるもの」について話しました。
次回は、夏を感じるものの一つ、かき氷について話します。お店で食べるかき氷だけではなく、家で作るかき氷の話もしてみたいと思います。
では、今日出てきたことばを、いっしょに確認しましょう。まず、単語をゆっくり読みます。次にナチュラルスピードで読みます。リピートやシャドーイングの練習に使ってみてください。それでは、はじめます。
| No. | 語彙 | 読み方 | 英語 | 中文 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 七夕 | たなばた¯ | Tanabata; Star Festival | 七夕 |
| 2 | 笹 | ささ¯ | bamboo grass | 竹葉;小竹 |
| 3 | 短冊 | たんざく¯ | strip of paper for wishes | 短冊;寫願望的紙條 |
| 4 | 願いごと | ねがいごと¯ | wish | 願望 |
| 5 | 冷やし中華 | ひやしちゅ\ーか | hiyashi chuka; cold ramen noodles with toppings | 日式冷中華涼麵 |
| 6 | のぼり | のぼり¯ | vertical banner; shop flag | 旗幟;店前直立旗 |
| 7 | お中元 | おちゅーげん¯ | summer gift | 中元節禮品;夏季贈禮 |
| 8 | 贈り物 | おくりもの¯ | gift | 禮物 |
| 9 | 布団 | ふとん¯ | futon; bedding | 被褥;日式床墊/棉被 |
| 10 | タオルケット | たおるけ\っと | towel blanket | 毛巾被 |
今回も最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
このポッドキャストのスクリプトはウエブサイトで無料で公開しています。ふりがな付きのPDFや語彙リストはペイトレオンでご利用いただけますので、学習に役立てていただけたらうれしいです。
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それでは、また次回。みなさん、よい週末をお過ごしください。

