155 夏の音・夏のにおい|Sounds and Scents of Summer |夏日的聲音與氣味


みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。この番組は、日本語を勉強している人のためのポッドキャストです。日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。


日本では、毎日とても暑い日が続いています。
みなさんが住んでいるところは、どうですか。

夏になると、景色だけではなく、「音」そして「におい」も変わります。
ある音を聞いただけで、「ああ、夏だな」と感じることもあります。

今日は、日本の夏を感じる音と、夏らしいにおいについて話します。

まずは、この音を聞いてください。

【セミの声】

何の音かわかりましたか。

セミの声です。

夏になると、朝早くからセミが鳴き始めます。
木が多い公園や神社に行くと、とても大きな声で鳴いています。

いろいろな種類のセミがいますが、今聞いたのは、ミンミンゼミの声です。

ミンミンゼミは、「ミーン、ミンミンミン」と鳴きます。
名前も、鳴き声からつけられています。

セミの声を聞くと、「夏が来たな」と感じます。
でも、暑い日にずっと大きな声で鳴いているので、聞いているだけで、もっと暑く感じることもあります。

では、次の音です。

【風鈴の音】

これは、風鈴の音です。

風鈴は、風が吹くと、チリンチリンと音が鳴ります。

昔から、夏になると、窓の近くや家の軒下に風鈴を下げる習慣があります。

風鈴の音を聞いても、実際に気温¯が下がるわけではありません。
でも、不思議なことに、少し涼しくなったように感じます。

風が吹いたときに音が鳴るので、目では見えない風を、耳で感じることができるからかもしれません。

暑い日に、窓の近くから風鈴の音が聞こえてくる。
そんな風景は、日本の昔ながらの夏のイメージです。

次は、もっと身近な音です。

【グラスの中で氷が鳴る音】

グラスの中で、氷がカランと鳴る音です。

暑い日に、冷たい麦茶やアイスコーヒーを飲むとき、グラスの中の氷がカランカランと鳴ります。

「カラン」これは、硬いものが軽くぶつかる音を表す言葉です。

氷の音を聞くと、冷たい飲み物が目の前になくても、少し涼しい気分になりませんか。

夏には、風鈴や氷のように、涼しさを感じさせる音があります。

同じ夏の音でも、セミの声は暑さを感じます。
一方で、風鈴や氷の音は、涼しさを感じます。

音によって、感じ方が違うのがおもしろいですね。

そして、夏の夜を代表する音といえば、花火です。

【打ち上げ花火の音】

ドーン、という大きな音がしました。

夏には、日本のいろいろな地域で花火大会が開かれます。

わたしが住んでいる地域でも、夏になると毎週どこかの神社でお祭りがあって、花火が上がる音が聞こえます。

打ち上げ花火は、空に上がってから、きれいな光が大きく広がります。
そのあとで、少し遅れて、ドーンという音が聞こえてきます。

光は音よりも速く進むので、花火が見えてから、あとで音が聞こえます。

花火大会の会場から少し離れた場所にいても、夜になると、遠くからドーン、ドーンという音が聞こえてくることがあります。

「あ、今日はどこかで花火大会があるんだな」と、気がつきます。

花火の音を聞くと、なんとなく気持ちがうきうきしてきますね。

さて、夏を感じるものは、音だけではありません。
夏には、夏らしいにおいもあります。

日本の夏のにおいとして、最初に思い浮かぶのは、蚊取り線香のにおいです。

蚊取り線香は、蚊を近づけないために使う、渦巻きの形をした線香です。

火をつけると、少しずつ煙が出て、独特のにおいがします。

最近は、電気を使うタイプの蚊よけも多くなりました。
でも、蚊取り線香の煙とにおいには、昔の日本の夏というイメージがあります。

夕方、家の窓を開けて、蚊取り線香をつける。
外からは虫の声が聞こえてくる。
そんな場面を思い出します。

次は、雨上がりのにおいです。

夏には、急に強い雨が降ることがあります。
さっきまで晴れていたのに、空が暗くなって、大粒の雨が降り始めます。

そして、雨がやんだあとに外へ出ると、土や草のにおいが強く感じられます。

濡れた道路や、雨にぬれた木の葉からも、いつもとは少し違うにおいがします。

雨が降ったあとなので、少し涼しくなることもあります。
でも、しばらくすると、また蒸し暑くなります。

雨上がりの空気には、夏の湿気と、土や草のにおいが混ざっています。

最後は、海のにおいです。

海岸に近づくと、まだ海が見えていなくても、海のにおいに気がつくことがあります。

海風には、潮のにおいが含まれています。

「潮」は、海の水のことです。
海の少し塩辛いようなにおいを、「潮の香り」と言うこともあります。

海岸では、波の音が聞こえ、強い風が吹いてきます。
肌が少しべたべたすることもありますが、それも海辺らしい感覚です。

海風のにおいを感じると、海水浴や、砂浜を歩いたことを思い出します。

いかがでしたか。

今日は、日本の夏を感じる「音」と「におい」について話しました。

セミの声、風鈴の音、グラスの中の氷の音、そして花火の音。

蚊取り線香のにおい、雨上がりの土や草、そして海風のにおい。

夏の音やにおいは、暑さを感じさせることもあれば、少し涼しい気持ちにさせてくれることもあります。

みなさんは、どんな音を聞くと、「夏が来たな」と思いますか。
また、みなさんの国や地域には、夏らしいにおいがありますか。
ぜひ教えてくださいね。


では、今日出てきたことばを、いっしょに確認しましょう。まず、単語をゆっくり読みます。次にナチュラルスピードで読みます。リピートやシャドーイングの練習に使ってみてください。それでは、はじめます。

No. 語彙 読み方 英語 中文
1 鳴き声 なきご\え cry; call of an animal or insect 叫聲;鳴叫聲
2 蒸し暑い むしあつ\い hot and humid; muggy 悶熱的
3 打ち上げ花火 うちあげは\なび aerial fireworks 高空煙火;煙火
4 風鈴 ふーりん¯ Japanese wind chime 風鈴
5 軒下 のきした¯ under the eaves 屋簷下
6 身近 みじか¯ familiar; close to everyday life 熟悉的;貼近日常的
7 蚊取り線香 かとりせ\んこー mosquito-repellent incense coil 蚊香
8 独特 どくとく¯ unique; distinctive 獨特
9 雨上がり あめあ\がり after the rain 雨後
10 潮の香り しお\のかおり¯ scent of the sea; salty sea air 海潮的氣味;海風的氣息


今回も最後までお聞きいただき、ありがとうございました。

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それでは、また次回。みなさん、よい週末をお過ごしください。

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