166 二十四節気で季節を楽しむ|Enjoying the Seasons with Japan’s 24 Solar Terms|跟著二十四節氣,感受四季

Spotifyで聴く

Apple Podcastsで聴く

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。この番組は、日本語を勉強している人のためのポッドキャストです。日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。


今回は久しぶりに、二十四節気のお話をしようと思います。

二十四節気というのは、昔から日本で使われている、季節を表す方法です。一年を「春・夏・秋・冬」の4つの季節に分けて、それぞれをさらに6つに分けた24個の季節です。

二十四節気は「立春」から始まります。だいたい2月4日ごろです。

実際には、まだまだ寒い時期ですが、暦の上では春が始まります。「暦の上では」というのは、「実際とは関係なく、昔からの暦で季節を分けると」という意味です。外はまだ寒くても、昔からの暦では、この日から春になるんですね。

カレンダーを見ると、「立春」と書いてある日があります。この日が「立春」という意味でもありますが、その日だけではなく、その日から始まる約15日間を表すこともあります。次の節気、「雨水」が始まる前の日までが、立春の時期なんです。

ほかの節気も同じように、約15日間ずつ続きます。

さっき、一年は大きく4つの季節に分かれると話しました。「春・夏・秋・冬」ですね。そして、それぞれの季節を、さらに6つに分けます。

春の最初は「立春」。次は「雨水」。続いて「啓蟄」「春分」「清明」「穀雨」。この6つが、春の節気です。

聞いただけでは、わかりにくいかもしれませんね。漢字を見ると、少しイメージがわくかもしれません。概要欄に漢字とふりがなで全部書いておきますので、よかったら、見ながら聞いてください。難しい名前なので、今すぐ覚えなくても大丈夫です。興味があれば、名前の意味も調べてみてくださいね。

同じように、夏も6つに分かれます。一番最初は「立夏」です。

「立春」と「立夏」。どちらも、最初に「立つ」という漢字がありますね。ここでは、この「立つ」という字が、季節の始まりを表しています。「立春」は春の始まり、「立夏」は夏の始まり、ということです。

立夏の次は、「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」と続きます。

そして、秋も6つに分かれます。最初は「立秋」。秋の始まりです。続いて、「処暑」「白露」「秋分」「寒露」「霜降」です。

ちょうど今、秋の「寒露」の時期です。「寒露」は、「寒い」という漢字と、「露」という漢字で書きます。

露というのは、朝、草や葉っぱについている、小さな水のつぶのことです。秋が深まって、草や葉っぱにつく露も冷たくなる頃なんですね。朝晩が寒くなってきて、秋が深まっているなあと感じる時期です。

寒露の次は「霜降」。霜が降り始める頃、という意味です。霜というのは、寒い朝、地面や草の上についている、白い氷の結晶のことです。霜を見ると、いよいよ冬が近づいてきたなあ、という感じがしますね。

そして、冬の節気になります。

最初は「立冬」。冬の始まりです。次は「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」。

春の立春から順番に見ていくと、この大寒が最後になります。そして、また立春になって、新しい春が始まります。

こんなふうに、約15日ごとに節気が移り変わります。それぞれの名前には、雨や雪、暑さや寒さ、植物の様子など、その季節らしい特徴が表れています。

昔の人は、種をまいたり、作物を収穫したりするときに、こうした季節の目安を参考にしていました。

今でも、「そろそろ寒くなるから、体に気をつけよう」とか、「暖かくなってきたから、春の準備をしよう」とか、暮らしの中で季節の変化に目を向けるきっかけになりますね。

今は、忙しい毎日の中で、季節の小さな変化に気づかずに過ごすこともあると思います。夏は暑くて長いし、春や秋は、年々短くなっているような気もします。

でも、私たちは、春になるとお花見をしますし、秋には紅葉狩りに行きます。紅葉狩りというのは、赤や黄色に色づいた木の葉を見に行くことです。

夏にはうなぎを食べたり、お正月にはおせち料理を食べたり。季節ごとの食べ物を楽しむこともありますね。

そんな行事だけでなく、暮らしの中の小さなことにも季節を感じます。虫の声を聞いて、ああ、もう夏も終わるなあと、少しさびしい気持ちになったりします。

私たちの心の奥には、季節を感じて、大切にする気持ちが根付いているのだと思います。

私は田舎に住んでいるので、自然が身近にあります。そのぶん、季節の移り変わりを細かく感じる機会が多いのかもしれません。

この間、窓を開けたら、不思議なことに、ぶどうのにおいがしたんです。

近くにぶどう畑があるわけじゃないんですよ。でも、どこか遠くのぶどう畑で、ぶどうが実ったのかな、と思いました。

紫のぶどうの実が、まるまるとふくらんで、甘いにおいが強くなっている。そんな様子が想像できました。そして、ああ、ぶどうの季節になったんだな、と思ったんです。

毎日変わる空や雲。山の木の葉っぱの色。空気や風のにおい。田んぼでお米が実っていく様子。

そういうものを感じながら生活していると、季節は少しずつ、細かく変化しているんだなあとわかります。

二十四節気は、そんな小さな季節の変化に気がつくきっかけになります。

みなさんの住んでいるところでは、どんな季節の変化を感じますか。

空を見たり、風を感じたり、季節のものを食べたり。そんなふうに季節を楽しむことで、ふだんの生活が、少し豊かになる気がします。


それでは、今日出てきたことばを、一緒に確認しましょう。まず、単語をゆっくり読みます。次に、ナチュラルスピードで読みます。リピートやシャドーイングの練習に使ってみてください。それでは、始めます。

番号 日本語 読み方 英語 中文
1 暦 こよみ\ calendar; traditional calendar 曆法;傳統曆法
2 暦の上では こよみのうえでは according to the traditional calendar 按照傳統曆法來說
3 目安 めやす¯ guide; rough indication 參考標準;大致的依據
4 移り変わる うつりかわ\る to change over time; to transition 隨著時間變化;更替
5 秋が深まる あ\きがふかま\る autumn deepens 秋意漸濃
6 露 つ\ゆ dew 露水
7 霜 しも\ frost 霜
8 紅葉狩り もみじがり¯ going out to enjoy autumn leaves 賞楓;欣賞秋天變色的樹葉
9 根付く ねづ\く to take root; to become firmly established 扎根;深植
10 実る みの\る to bear fruit; to ripen 結果實;成熟

今回も最後までお聞きいただき、ありがとうございました。

Patreonでは、二十四節気をテーマにした、動画付きのシリーズもお届けしています。あじさいコース、または、かえでコースのメンバーになると、ご覧いただけます。

季節の日本語に興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。概要欄にリンクを載せておきます。

それでは、今日も最後まで聞いてくださって、ありがとうございました。また次回お会いしましょう。


【二十四節気の名前と読み方】

🌸 春
立春(りっしゅん)
雨水(うすい)
啓蟄(けいちつ)
春分(しゅんぶん)
清明(せいめい)
穀雨(こくう)

🌿 夏
立夏(りっか)
小満(しょうまん)
芒種(ぼうしゅ)
夏至(げし)
小暑(しょうしょ)
大暑(たいしょ)

🍁 秋
立秋(りっしゅう)
処暑(しょしょ)
白露(はくろ)
秋分(しゅうぶん)
寒露(かんろ)
霜降(そうこう)

❄️ 冬
立冬(りっとう)
小雪(しょうせつ)
大雪(たいせつ)
冬至(とうじ)
小寒(しょうかん)
大寒(だいかん)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です