#5 日本語教師の仕事に役に立っている経験

みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。

わたしは50歳すぎてから、日本語教師になりました。
それまでは、オーガニック食品やナチュラル雑貨を販売する店を経営していました。
なので、日本語教師になってからは、その時の経験がいろいろ役に立っています。
オーガニック業界なので、食品、健康、環境、社会問題などの話題や、ビジネス関係の話題についても話すことができます。

ただ、それとは別に、わたしのかつての経験で、日本語教師の仕事に役に立っているなあと思うことがあります。今日はその中から2つ、お話ししようと思います。

ひとつは、演劇です。
わたしは、大学生のとき、演劇サークルに入っていました。その時、発音や発声の練習をたくさんしました。日本語を教える時に、きれいな発音や発声が出せることは大事だなと思います。
また、人の前で演技をすることに慣れています。
日本語がよくわからない人のために、ちょっとした演技をして説明することも多いです。たとえば、「学校へ行く時、先生に会いました」という文と、「学校へ行った時、先生に会いました」という文の違いを説明する時、言葉だけでなく、演技もします。
会話の練習の時は、相手の役になりきって演技をします。そうすると、生徒さんも、ただ文を読むのではなく、気持ちを込めて日本語を話すようになります。
意味が説明しにくいことばも、いろいろな表情をしたり、声の高さや調子を変えたりして表現します。
教科書の文字だけでなく、声や表情、からだの動きを通して、日本語のニュアンスを伝えることができます。
そういうわけで、わたしは演劇の経験がとても役に立っています。

ふたつめは、イラストです。
子どもの頃から絵が好きで、趣味でイラストを描いていました。特に簡単な線で特徴をつかんで表現することが得意でした。
日本語を教える時、ホワイトボードにさっとイラストを描いて説明します。授業中はイラストを描くことに時間をかけたくないので、すごく雑な絵です。全然上手じゃありません。わたしが描いたイラストをノートに書き写している生徒さんもいます。そのくらい、簡単な絵です。でも、イラストがあることで、生徒さんもイメージが湧きやすくなります。
絵カードなどの教材もありますが、とっさの時に、さっと絵が描けることは、とても役に立っていると思います。

以上、今日は、日本語教師の仕事に役に立っている経験についてお話ししました。
今回は少し難しい単語が出てきましたね。スクリプトに単語リストを載せますので、参考にしてみてください。

それでは今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。


単語リスト

・業界(ぎょうかい)
・演劇(えんげき)
・演技(えんぎ)
・ニュアンス(にゅあんす)
・特徴(とくちょう)
・雑な(ざつ)な
・書き写す(か)き(うつ)す

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