#61 世界のお掃除習慣

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話しします。

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みなさん、こんにちは。お元気ですか?

10月になりましたね。あっという間に、今年もあと残り3ヶ月になりました。カレンダー、残り3枚ですよ〜。ここからたぶん、坂をころげ落ちるように、一日一日が過ぎていってしまうんでしょうね。時が過ぎるのは早いですね。

今月から、配信時間を毎週金曜日22時、日本時間の午後10時にしようと思っています。みなさんが住んでいる場所だと、何時になるのかな。聞きやすい時間だといいんですけど。

さて、今日は、世界のお掃除習慣について、お話ししたいと思います。
みなさんはお掃除好きですか?毎日お掃除しますか?どのくらい時間をかけますか?

よく日本人はきれい好き、清潔好きと言われています。たしかに、日本では道路にゴミが落ちていないとか、ホテルや旅館の部屋もすみずみまでお掃除されていて、とてもきれいな印象がありますね。

さて、ここに、ドイツの清掃機器メーカー「ケルヒャー」が、世界6カ国で行った「世界のお掃除アンケート」があります。「ケルヒャー」有名な会社ですよね。掃除機とかクリーナーとかのメーカー。わたしでも聞いたことがあります。使ったことはないですけど。

この「ケルヒャー」が行ったアンケートは、ドイツ、フランス、イギリス、ポーランド、日本、アメリカの6カ国で行われました。そして、それぞれの国のお掃除に対する考え方や習慣の違いが明らかになりました。いったいどんな結果が出たでしょうか。みなさんとシェアしたいと思います。

まず、お掃除をする時、世界の人はどんなふうに感じているか、です。
みなさんはどうですか?お掃除をする時、どんな気分ですか?

アンケートで一番多かったのは、「満足感」でした。お掃除をすることで家の中がきれいになる、それが満足感につながるんですね。フランスの回答者のほぼ半数が、お掃除をすることで気分が良くなる、と答えています。
アメリカでは、掃除はストレスを解消する方法として考えられることが多いようです。掃除をすることでリラックスできると考える人が多く、心を落ち着かせるために掃除をするという意識が強いです。
これに対して、日本では掃除はリラックスするためというよりも、必要だからするという意識が強いようです。掃除することにストレスを感じる、面倒臭いと感じている国は、日本がトップでした。
これは意外でしたねえ。日本はお掃除が好きで、喜んでやっているのかと思っていましたが、そうじゃない。多くの人は、いやだなあ、めんどうだなあと思いながらお掃除してるんですね。

次に、お掃除をするとき、環境に配慮しているかどうか、環境に悪い影響を与えないよう気をつけているか、というアンケートです。
世界では75%の人が、環境にやさしいお掃除方法に関心があります。水を節約するとか、天然素材を使った掃除用品を使うとかです。日本はそのなかでもトップです。環境への意識が高いです。

次にお掃除とテクノロジー、AIなどの科学技術について。
お掃除ロボットのような家電製品、家電製品というのは、うちの中で使う電気の機械などのことですが、それらが生活を楽にしたり、時間を節約してくれると考えるか、どうか。
これは、年齢、世代によって違いがあるようです。特に若い世代は、テクノロジーによって、掃除が楽になると考えています。お掃除ロボットなどの新しい技術を使って楽に掃除をすることに関心を持っています。でも、55歳以上の世代、高齢者はあまりテクノロジーに関心がないようです。
これもちょっと意外ですね。歳をとると、体力が落ちたりして、掃除をするときに疲れたり、大変だと感じたりするようになりますよね。そういう人こそ、テクノロジーを活用したらいいんじゃないかと思うんですけど。ああ、でも、技術がどんどん新しくなると、高齢者には使いこなせない、上手に使えない、という問題があるのかなあ。悩ましいですね。

最後に、日本と、ほかの5カ国を比べた時の違いについて。
日本とほかの5カ国を比べると、掃除をするときの節電意識、電気を節約する意識が日本では低く、6カ国中最下位、一番低い結果でした。特に、年齢が上がるほど、高齢になるほど、節電する意識が低いそうです。ええ〜、そうなんですね〜。まあ、たしかに、日本は家電大好きな国ですからね〜。そういうところは他の国と違うところなんでしょうね。
世界では、ほうきやブラシなどの昔ながらの道具が主流なんだそうです。なるほど、手やからだを動かして掃除することに楽しみや満足感を感じるということなんでしょうね。
さらに、日本は、環境意識は高いのに、使い捨て文化が一般的だという結果が出ました。使い捨て、というのは一度使ったものをそのまま捨てることです。うーん、使い捨て文化か〜。でも、今みたいに使い捨てが当たり前になったのは、ここ数十年のことだと思うんですよね。昔はいろいろなものを、すぐに捨てないで、再利用して使ってましたもんね。

でもまあ、環境保護に関する行動については、日本はもっと海外に学ぶべきことが多いと思います。たしかにね。

さて、こんな感じのお掃除アンケートの結果でした。みなさんはこの結果について、どんなふうに思いましたか?
わたしは、お掃除することについて、ちょっとめんどうだなあ、楽したいなあという気持ちがあるので、他の国のように、お掃除をすることがストレスを解消するとか、気分がよくなる、という意識がもてるようになりたいなあと思いました。

みなさんの感想、コメント、ぜひお聞かせくださいね。

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では、今日の単語を復習しましょう。WEBサイトにスクリプトがありますので、みなさん、どうぞ利用してくださいね。
それでは、始めます。

1 ころげ落ちる
2 すみずみ
3 満足感
4 回答者
5 解消する
6 面倒臭い
7 配慮する
8 天然素材
9 テクノロジー
10 科学技術
11 お掃除ロボット
12 家電製品
13 節約する
14 使いこなす
15 節電
16 使い捨て
17 再利用

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このPodcastのスクリプトがWEBサイトにあります。
それから Youtubeでも字幕(じまく)、subtitlesをつけてアップしています。読みながら聞きたい人は、Youtubeでも聞いてみてください。日本語の字幕と、英語、中国語の字幕もあります。英語と中国語は、自動翻訳(じどうほんやく)、コンピューターの翻訳を、わたしが少し直しています。でも、専門の翻訳ではないので、ちょっと間違っているところもあると思います。参考程度に見てくださいね。

みなさんからのメッセージもお待ちしています!概要欄にメッセージフォームのリンクがあります。Spotifyのスマホのアプリでもコメントが書けます。YouTubeのコメント欄でもOKです。

このPodcastを気に入っていただけましたら、フォロー・評価いただけるととっても嬉しいです。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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