#44 日本人はなぜ時間に厳しい?

みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語で話します。

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みなさん、「時の記念日」って聞いたことありますか?6月10日は「時の記念日」です。時の記念日は、時間を大切にすること、時間を守ることの重要性を考える日です。今日は、時の記念日にちなんで、時間についてお話ししようと思います。

海外の方に日本社会の印象を聞くと、よく「日本人は時間を守る」「時間に厳しい」という言葉を聞きます。

たしかに、日本人は時間に厳しい。時間を守る文化がありますね。

たとえば電車やバスの時刻表はとても正確ですね。たった1分遅れただけでも「お客様には列車が遅れまして大変申し訳ございません」というふうに謝罪、お詫びのアナウンスが流れます。これ、海外の方、外国人の方は、けっこう驚きますよね。

また、会議や約束の時間に遅れることは、とても失礼だと考えられています。相手の時間を無駄にすることになるからです。時間を守ることは、相手への敬意、相手を尊敬する、大事に思うという気持ちを表すことなんです。

特に日本の企業では、時間を守らない人は相手から信用されません。ですから、日本では多くの人が時間に厳しくなります。会議や取引先との約束があれば、5分前ぐらいには約束の場所に到着していなければなりません。少しでも遅れそうな場合は、相手に電話をかけて、遅れることを謝ります。

また、日本のビジネス文化では、効率的な働き方を追求します。「効率的な働き方を追求する」とは、少ない時間や力で、もっと良い結果を出す方法を見つけようとすることです。たとえば、無駄な時間を減らして、仕事を早く終わらせたり、便利な道具を使って作業を簡単にしたりします。時間を無駄にすることは、お金を無駄にすることと同じで、よくないことだと考えられています。

さらに、日本の教育システム、学校でも時間を守ることが重要視されています。子どもたちは小学校から、授業の開始時間や給食の時間など、決められたスケジュールに従うことを学びます。このため、時間を守ることが習慣化され、大人になってもその習慣が続きます。

また、日本社会では、個人よりも集団の利益を大切にする「集団主義」の文化があります。
「集団主義」というのは、人々がグループやチームで協力して行動することを大切にする考え方です。時間を守ることは、個人の都合より、集団、グループやチームを大切にしているという表れなんです。

こんなふうに、日本人が時間に厳しい理由は、交通機関の正確さ、ビジネス文化、教育、集団主義など、いろいろな理由や原因があります。

海外ではどうでしょうか?みなさんの国や地域ではどうですか?場所によって、時間の感覚は違いますよね。国によっては、遅刻するのが当たり前、という文化もあります。日本でも、地域によって感覚が違ったりします。たとえば沖縄では「ウチナータイム」という独特の時間の感覚があります。

でも、特に日本の会社や学校では、時間厳守、時間を守ることはほんとうに大事です。もし、日本で働きたい、仕事したいという方は、日本社会の時間の感覚をぜひ理解してください。日本人とのコミュニケーションがよりスムーズにできるようになると思います。

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では、今日のエピソードに出てきた単語を読みます。聞き取ってみてくださいね。答えはWEBサイトのスクリプトにあります。では、始めましょう

1 重要性(じゅうようせい)
2 謝罪(しゃざい)
3 無駄にする(むだにする)
4 効率的(こうりつてき)
5 追求する(ついきゅうする)
6 習慣(しゅうかん)
7 利益(りえき)
8 集団主義(しゅうだんしゅぎ)
9 独特(どくとく)
10 時間厳守(じかんげんしゅ)

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はい、今回は日本社会の時間の感覚についてお話ししました。いかがでしたか?

このPodcastを気に入っていただけましたら、フォロー・評価いただけるととっても嬉しいです。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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