#22 エスカレーター
みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語で話します。
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今日の話題は「エスカレーター」です。
エスカレーターは、自動で動く大きな階段のようなものです。駅やデパートなどでよく見かけますね。
このエスカレーター、幅は、人が二人並んで乗れる幅です。たいてい、エスカレーターの片側、たとえば、左側に人が立って、右側は歩いて追い抜く人のために空けています。早く行きたい人、急いで行きたい人は、エスカレーターの階段を歩いたり走ったりして行きます。
これは「暗黙(あんもく)のルール」です。
「暗黙のルール」というのは、みんなが黙って決めているルールのことです。みんなが何かをする時に、ルールを言葉で言わなくても、それをやるのが普通だとわかることがありますね。
エスカレーターの場合、みんなが左側に立っています。右側は早く行きたい人が歩いて追い抜いていきます。これが普通だと思って、みんな同じようにやります。これが「暗黙のルール」です。
みなさんは、エスカレーターに乗る時に、歩きますか?
わたしは、場合によって、歩くこともあります。左側にたくさんの人が並んでいて、右側が空いている時は、特に急いでいなくても、歩くことがあります。
でも実は、エスカレーターは基本的に「立ち止まって乗る」ものだそうです。「立ち止まる」とは、歩いたり走ったりしないで、その場で立っていることです。
動いているエスカレーターで、歩いたり走ったりすると、人にぶつかったり、ころんだりすることがあります。実際、エスカレーターでの事故は多いそうです。特に駅のエスカレーターでは、電車に乗り遅れないように、走る人がいて、ほんとうに危ないです。
それで、2023年10月に、名古屋市では、エスカレーターを安全に利用するために、ルールができました。「エスカレーターに乗る時は立ち止まること」というルールです。
右側でも左側でも、歩いてはいけません。動かないで、立ったまま乗らなければいけません。今まで、早く行きたい人は歩いたり走ったりしていましたが、立ち止まらなければいけません。
そういうルールができました。
でもルールができても、今までの習慣はなかなか変わりません。
急いで行きたい人は、やっぱり歩いたり走ったりします。
急いで行きたい人が後ろにいると、立ち止まるのは勇気がいる、という人もいます。後ろの人がいらいらしている様子がわかるんですね。
また、みんなが左側に立っている場合、自分だけ右側に立てない、という気持ちもあります。
今まで慣れていたこと、当たり前だと思っていたことを変えるのは難しいですね。
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さて、今日は「エスカレーター」についてお話ししました。
みなさんは
エスカレーターに乗る時は、立ち止まるべきだ、と思いますか?
歩きたい人は歩くことができるように、片側を空けて乗る方がいいと思いますか?
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今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。