#25 お寿司(すし)は、なぜ2つ(ふたつ)出てくる?

みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語で話します。

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日本の代表的な料理、和食といえば、お寿司。みなさんもお寿司屋さんで食べたことがありますか?
今回は「お寿司」についてお話しします。

お寿司のなかでも、小さなごはんの上に、お刺身などをのせて、軽く握ったものを「にぎり寿司」といいます。

みんなに人気のある回転寿司では、だいたい、一つのお皿に握り寿司が2つ乗って出てきますね。
どうして、お寿司は一皿に2つ出されるんでしょう。考えたことがありますか?

これには、いくつかの説(せつ)、考え方があります。

ひとつは、江戸時代の風習に関係があるものです。
握り寿司は江戸時代に生まれたと言われています。その当時の握り寿司は、今のおにぎりほどの大きさがあって食べにくかったそうです。そこで、食べやすいように半分の量にして、小さく握り直して、2個セットにして出すようになったそうです。

大きいお寿司が1個あるより、食べやすい大きさのお寿司が2個あったほうが、見た目もよく、品があると感じたようです。
実際、握り寿司を片手でひょいとつまんで口に入れる姿は、粋(いき)でかっこよくみえますよね。

さらに、日本人の感覚で、2つのものが1組、1セットになっている様子を好む価値観があるんですね。それで、2つ並んだお寿司は当時のお客さんに受けたのだといわれています。

また、別の説では、1個では物足りないから2個にした、という説もあるようです。
これは戦後(せんご)、戦争のあと、第二次世界大戦が終わったあと、食べ物がなくて、お米も足りなくなったことも原因のひとつです。お米が足りなくなって、お寿司のサイズが小さくなったために、なんとなく満足できない、というお客様が増え、2個セットにした、という説です。

さらに別の説では、一つずつ出すよりも二つ出したほうが、料金を計算しやすいからという説もあります。
寿司屋さんは、注文をすべて頭で覚えて、最後に料金を計算する、という伝統があったそうです。2個セットにすれば、計算が簡単になります。

こんなふうにいろいろな説、考え方があります。実際、どれが正しいのかは、わかりません。
でもお寿司を食べるときに、どうして2つ出てくるのか、考えながら味わってみると、また違った楽しみ方ができそうですね。

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さて、今日は「お寿司は、なぜ2つ出てくるか」についてお話ししました。

わたしは回転寿司に行ったら、必ずホタテなどの貝(かい)を食べます。みなさんはどんな種類のお寿司が好きですか?

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今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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