#80　わくわく・ドキドキを学ぼう！日本語オノマトペ

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。

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みなさん、おはようございます。

今日は最初にお知らせがあります！
今週から、このPodcastの配信時間を変更することになりました。
今まで、毎週金曜日の22時、日本時間の夜10時に配信していましたが
今回から　毎週金曜日朝8時、日本時間の午前8時に配信することになりました。

いつもPodcastを聞いてくださっているリスナーさんは、あれ、いつもと時間が違う、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。それからサポーターメンバーさんには、配信されたときメールが届くようになっているんですが、いつもと違う時間にメールが届いたと思います。急な変更になってしまってすみませんが、今週から、日本時間の朝の配信になります。みなさんが住んでいるところでは、何時ごろになるんでしょうか。Podcastの配信はインスタで予告もしますので、ぜひチェックしてくださいね。

それでは、本編へどうぞ。

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わくわく、ドキドキ、ゴロゴロ、ザーザー、にこにこ、ふわふわ、コンコン、ドーン、ガチャッ、バサバサ・・・

みなさん、日本人と会話をしている時に、こんなふうな、ちょっと不思議な言葉を聞くことがあると思います。会話だけじゃなく、まんがの中でもたくさん見ることができますね。

日本語にはこんなふうなちょっと変わった言葉がたくさんあります。これを「オノマトペ」といいます。

今回は「オノマトペ」について一緒に勉強しましょう。

オノマトペは、音や声、動きや状態、気持ちをあらわす言葉です。
オノマトペには2つのタイプがあります。

ひとつは音や声を言葉にしたもの。これを「擬音語（ぎおんご）」といいます。
たとえば、ドアをたたく音「ドンドン」、雨が降る音「ザーザー」、犬が鳴く声「ワンワン」、風邪をひいて咳をする時「ごほんごほん」など。

もうひとつは、動きや状態、気持ちをあらわす言葉。音はありませんが、イメージを伝えます。これを「擬態語（ぎたいご）」といいます。
たとえば、夜、星がたくさん見える様子「きらきら」、楽しそうに笑う様子「にこにこ」、やわらかくてふくらんでいる様子「ふわふわ」など。

日本語にはほんとにたくさんオノマトペがあります。

オノマトペを覚えると、いろいろ役に立ちます。
自分の気持ちや様子を短い言葉で伝えることができるようになります。
細かい言葉、難しい言葉を知らなくても、気持ちやイメージが伝えやすいです。
外国人がオノマトペを覚えれば、日本人との会話がより自然になります。
コミュニケーションもしやすくなります。たとえば、外国人観光客が日本で「ふわふわのケーキが食べたい！」と言えば、すぐに店員が理解して案内してくれるでしょう。

では、実際にどんなふうに使うか、今回は「わくわく」「ドキドキ」「はらはら」この３つのオノマトペについてお話ししますね。

「わくわく」は、これから楽しいことがあるので待っている気持ちです。

たとえば、明日ディズニーランドに行く予定です。とても楽しみですよね。
「とても楽しみです」、これを「わくわくしています」と言ってみましょう。
「明日ディズニーランドに行くので、わくわくしています。」
オノマトペを使うと、その楽しみな気持ちのイメージがよく伝わります。

クリスマスの朝、子どもたちはサンタクロースからのプレゼントを見つけました。
どんな気持ちでプレゼントを開けますか？
そう、「わくわくしながら、クリスマスのプレゼントを開けます。」

「わくわく」はうれしくて、心が動く様子も表します。

では、次に「ドキドキ」。これはどんな意味でしょうか。
「ドキドキ」は、心臓がとても動く様子、からだの状態をあらわします。

たとえば、水泳やサッカーなど、激しい運動をすると、心臓が激しく動きます。ドキドキします。
でも、ドキドキするのは、運動の時だけではありません。
緊張している時も、心臓がドキドキ、激しく動きますよね。
明日は会社の面接です。どうですか？緊張しますね。心臓がドキドキします。
「明日会社の面接あるんだけど、めちゃドキドキしてるよ」といえば、緊張している気持ちが伝わりますね。

「ドキドキ」は、楽しみな気持ちの時も使います。「わくわく」と似ていますが、「わくわく」は緊張がありません。「ドキドキ」は楽しみだし、緊張もするし、というイメージです。
たとえば、明日、大好きなアーティストに会える！楽しみだし、緊張もしますよね。こんなときはドキドキ。
イメージとしては、胸から心臓、ハートが飛び出るような感じです。

３つめは「はらはら」
「はらはら」は緊張もあるし、心配、不安な気持ちもあります。「ドキドキ」と似ていますが、「はらはら」の方が、悪いことが起こるんじゃないかと思って、心配な気持ちが多いです。

たとえば、車がたくさん通る道を、子どもが渡ろうとしています。
右からも左からも車が、すごいスピードで走ってきます。信号はありません。危ないです。その道を子どもが渡ろうとしています。それを見て、どんな気持ちですか？心配ですよね。この気持ちが「はらはら」。「子どもが道を渡ろうとするのを、はらはらしながら見ていた」こんな感じです。

「わくわく」「ドキドキ」「はらはら」
今回は、少し似ているけど、意味が違う３つのオノマトペについて紹介しました。

では、ここで、みなさんに質問です。
明日は試験の合格発表です。みなさんの気持ちはどうですか？
「わくわく」「ドキドキ」「はらはら」？

きっと合格している、楽しみ！という気持ちなら「わくわく」
たぶん合格しているだろうけど、でもわからない、緊張する〜〜という気持ち「ドキドキ」
う〜ん、合格しているかどうかわからない。もしかしたら不合格かもしれない。「はらはら」

みなさんの気持ちはどうですか？

オノマトペを使うと、自分の気持ちや様子が短い言葉で、具体的に伝えられるようになります。これからもオノマトペをいろいろ紹介していきたいと思いますので、楽しみにしてくださいね。

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では、今日の単語を復習しましょう。WEBサイトにスクリプトがあるので、利用してくださいね。スクリプトにはアクセント記号も書いてあります。アクセントはいろいろなパターンがありますので、参考としてみてください。
それでは、始めます。

１　わくわく　　　わ＼くわく
２　どきどき　　　ど＼きどき
３　はらはら　　　は＼らはら
４　オノマトペ　　おのま＼とぺ
５　擬音語　　　　ぎおんご^ー
６　擬態語　　　　ぎたいご^ー

＊アクセント記号は『ＮＨＫ日本語発音アクセント新辞典』を参考に、「第1アクセント」（最初に覚えるならこれがお勧め）を表示しています。

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このPodcastのスクリプトがWEBサイトにあります。
もし聞いてわからない言葉があったら、スクリプトを見てみてください。スクリプトを見て、だいたいの意味を理解してからPodcastを聞くのも、いい勉強方法ですので、試してみてくださいね。

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今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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