#96 ジビエで焼肉パーティ|Barbecue Party with Game Meat|野味燒烤派對
みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。
***********
みなさん、こんにちは。いかがおすごしでしょうか。
わたしが住む南信州、長野県の南の地域を南信州と呼ぶんですが、ここ南信州では、いよいよ田植えが始まりました。田んぼに緑の苗がきれいに並んで美しいです。
さて、先日、焼肉パーティをしたので、今日はそのことをお話ししてみたいと思います。今日の話は、もしかしたら、ベジタリアンの方はあまり好きじゃないかもしれません。お肉の話なので、そういう方はここで聞くのをやめたほうがいいかもしれないです。
はい、じゃ、ここから本題に入ります。
日本では一般に、家で焼肉をする場合、スーパーなどでお肉を買ってきて焼きます。そのお肉の種類は、というと、鶏肉、豚肉、牛肉。この3種類ですね。3種類しかない、ともいえるかもしれないです。たまに羊の肉があります。でも、ほとんどの家では、うちで焼肉をやろうっていったとき、鶏、豚、牛、これだけなんじゃないかなあ、と思います。
でね、先日うちで焼き肉パーティをやったんですが、そのとき食べたのは、山の動物の肉なんです。山の動物、山にいる野生の動物の肉。たとえば、猪、鹿、雉、熊、などです。
これは猟師さんが実際に山に行って、つかまえた動物なんです。
これは、実際に猟師さんが山に行って、つかまえた動物なんです。猟師さんがつかまえた動物をお肉屋さんに持って行って、それを職人さんが、食べられるお肉にするんです。すごいでしょ。
あのね、南信州の山には、野生の動物が、たくさんいるんですよ。さっき言ったように、猪、鹿、雉、熊、そのほかにも、きつね、たぬき、猿、うさぎなど、いろいろいます。そして、南信州の山の中に住んでいる人たちは、昔から、野生の動物を獲って食べる生活をしていました。それで、山の動物のお肉を扱うお肉屋さんもあるんです。なので、南信州では、スーパーでも、猪や鹿のお肉を売っているんです。
日本の一般的なお肉の種類は、さっきも言ったように、少ないじゃないですか。鶏、豚、牛。でも、わたし、台湾に行って、一般的に食べるお肉の種類が多いことに、びっくりしました。山羊の肉もポピュラーだし、鴨やアヒルも食べますよね。しかも、食べる部位もいろいろありますよね。部位、というのは、動物の肉のいろいろな場所です。たとえばロースといえば、背中のあたり、ももといえば、あしのうしろのほう、バラといえば、おなかのあたりを指します。日本のスーパーで売っているお肉は、部位の種類も少ないですね。でも台湾では、たとえば豚の足も食べるでしょ。内臓も食べるし、血も食べる。うん、豚の血は、日本では食べられませんよね。わたしも最初は、血を食べることにびっくりしました。でも、この豚の血ともち米で作った「豬血糕(Zhū xiě gāo)」っていうのがあって、ピーナッツの粉をかけて、パクチーと一緒に食べるんだけど、これがモチモチしておいしいんですよね〜。わたしは大好きです。台湾に行ったら絶対食べたいもののひとつです。
話がそれましたが、そう、言いたいことは、台湾はお肉の種類も多いし、食べる部位もたくさんある。台湾に比べると、日本は、一般的なお肉の種類が少ないよね、っていうことなんです。
でも、実は、南信州には山肉がある!ということを、ちょっと自慢したいわけです。笑
今回のタイトルは「ジビエで焼肉パーティ」ですが、「ジビエ」は、フランス語で野生動物の肉のことですね。南信州では「山肉」っていいます。これを、ちょっとおしゃれに「ジビエ」と言ってみました。
さて、先日の焼肉パーティですが、実は、関西から来た中学生の男の子たちと一緒に食べました。その子たちは、猪や鹿の肉なんて、見るのも食べるのも初めてです。なので、最初は、どうだろう、食べられるかなあ、気持ち悪いと思わないかなあ、なんて心配していたんですが、全然、大丈夫。ぱくぱく食べてましたねー。いやあ、なかなかチャレンジャーだなあと思いました。
はい、というわけで、今日は「ジビエで焼肉パーティ」というテーマでお話をしました。いかがだったでしょうか。
みなさんの国では、どんなお肉を食べますか?みなさんは、猪や鹿、熊の肉を食べてみたいと思いますか?もしチャレンジしたいなら、ぜひ南信州に遊びに来てくださいね。
では、今日のエピソードに出てきた単語を練習しましょう。まず、単語をゆっくり読みます。そのあと、ナチュラルスピード で読みます。リピートやシャドウイングの練習に使ってみてください。WEBサイトに英語の訳と中国語の訳もついています。参考にしてくださいね。
それでは、始めます。
No. | 語彙 | ふりがな(発音) | 英語 | 中国語 |
---|---|---|---|---|
1 | 猟師 | りょ\ーし | hunter | 獵人 |
2 | 野生 | やせい | wild | 野生 |
3 | 職人 | しょくにん | craftsman | 職人 |
4 | 山肉 | やまに\く | wild game meat | 山肉 |
5 | 捕まえる | つかまえる | to catch, capture | 捕捉 |
6 | 部位 | ぶ\い | part, section (of meat) | 部位 |
7 | もち米 | もちごめ | glutinous rice | 糯米 |
8 | 血 | ち | blood | 血 |
さて、最後にお知らせです。
おかげさまで、この6月でPodcast「日本語教師たまのフリートーク」は2周年を迎えます!
いつも聞いてくださって、本当にありがとうございます。
2周年を記念して、Patreonの「かえで」コースに新しい特典が加わります。
その特典は、「作文チャレンジ」です!
毎月1日に、わたしから3つのお題をお届けします。
お好きなお題をひとつ選んで、日本語で作文を書いてみてください。
書いた作文は、メールでわたしに送るだけでOK。
わたしが添削とフィードバックをして、メールでお返しいたします。
作文を書くと、表現力だけでなく、考える力や会話の力もアップしますよ。
この「作文チャレンジ」は、6月からスタートします。
ということで、今月、6月のお題を「かえで」コースで発表しました。
コースへの参加はいつから始めてもOKです。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
それでは、今日はここまでとなります。みなさん、よい週末をお過ごしください。
また次回、お会いしましょう。