#71　冬将軍到来（ふゆしょうぐん　とうらい）

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。

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みなさん、こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
12月になっても暖かい日が続いていたんですが、先日から、急に寒くなりました。
天気予報によると、週末は、特に寒さが厳しくなるそうです。

この時期、天気予報でよく聞く言葉が「冬将軍」。冬の将軍。将軍とは、軍隊のトップ、軍隊をコントロールする人、指揮をする人ですね。

天気予報で使う「冬将軍」という言葉は、冬の厳しい寒さのことを言います。特に日本では、シベリアから日本にやってくる強い寒気、強い寒い空気のことを言います。この寒気、寒い空気は、11月から3月ぐらいの間によく日本にやってきます。

天気予報では、強い寒気が日本にやってきたことを「冬将軍到来」といいます。「到来」はなにかがそこに来た、やってきた、という意味で、まさに、冬の厳しい寒さがやってきた、ということです。

では、どうしてこの寒い空気、寒気のことを「冬将軍」というのでしょうか。

これは200年以上前のフランスの歴史に関係があります。1812年、フランスの皇帝ナポレオンがロシアに攻めたときの話です。そのとき、ロシアのとても寒い冬がフランス軍を苦しめました。多くの兵士が寒さで戦えなくなりました。イギリスの新聞は、この寒さを「General Frost（厳しい寒さの将軍）」と呼びました。「ナポレオンは寒さの将軍に負けた」と書いたそうです。この言葉が、日本では「冬将軍」と訳され、ナポレオンのような強い人も負けてしまうほどの冬の厳しさを表す言葉になったんです。おもしろいですよね。

今週はいよいよ日本に冬将軍が到来、厳しい寒さになりました。

わたしが住んでいるところでは、最低気温がマイナス６度になりました。最高気温は10度以下です。

朝起きたら、家の周りの畑は真っ白。雪じゃなくて、霜が降りて、白くなっていました。
そして、水道管が凍って、水が出ませんでした。昼ぐらいになって、氷が溶けて、ようやく水が出始めました。

先週、わたしは自動車のタイヤを交換しました。冬用のタイヤに交換しました。
冬になると、道が凍ります。道が凍ってツルツルになってすべりやすくなります。
冬用のタイヤは、雪や氷の道でも安全に運転できます。
冬用のタイヤの特徴は、寒い時でも硬くならないやわらかいゴムと、深い溝（みぞ）です。やわらかいゴムは、タイヤと道がたくさんくっつくので、滑りやすい道でもタイヤがすべりにくくなります。また、タイヤの溝は、氷の上の水を吸い取ることで、道とのくっつきが良くなり、すべりにくくします。このおかげで、雪や氷の道でもしっかり走ることができます。

タイヤの交換は、雪が降る１ヶ月前くらいに準備しておきます。だいたい毎年11月の終わりぐらいに交換します。そして3月の終わりぐらいに、夏用のタイヤに交換します。
冬用のタイヤはゴムが柔らかいので、悪くなりやすいからです。

毎年２回、タイヤの交換をするのは面倒だしお金がかかりますが、安全に運転するために大切なことです。

昨日の朝かな、朝早く、雪がちらちら降ったんですよね。ちらちら、っていうのは、軽くて小さい雪が揺れながら落ちる感じです。初雪ですね。今年初めての雪、初雪でした。家の中から、窓の外の雪がちらちらと、揺れながら降る様子を見るのはわりと好きです。飽きないですし、気持ちが落ち着く感じがします。

でも大雪はいやですね〜。外出したくないです。うちの中にずーっといたいですね。
これからますます寒くなるということですので、みなさんも寒さ対策をしっかりして、体調に気をつけてくださいね。

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では、今日の単語を復習しましょう。WEBサイトにスクリプトがあるので、利用してくださいね。
それでは、始めます。

１　冬将軍
２　軍隊
３　指揮
４　寒気
５　到来
６　霜
７　水道管
８　タイヤ
９　交換
10 特徴
11 溝
12 初雪
13 大雪

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このPodcastのスクリプトがWEBサイトにあります。
それから Youtubeでも日本語の字幕があるので、読みながら聞きたい人は、Youtubeでも聞いてみてください。自分が読みたい言語の字幕を出すこともできます。自動翻訳なので、正確ではないですが、参考として見てもらえれば、と思います。

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今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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