#68 和食|日本料理|Japanese cuisine

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。

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みなさん、こんにちは。今日は日本の伝統的な食文化「和食」についてお話ししましょう。

和食(わしょく)は、日本の伝統的な食文化のことをいいます。特に、日本で昔から食べられてきた料理や、自然の材料を使った料理を「和食」と呼びます。和食は、日本の季節や風土(ふうど)に合った食材を使い、味や見た目、栄養(えいよう)のバランスを大切にしています。また、和食には長い歴史があり、文化や生活と深く結びついています。

和食にはいろいろな特徴があります。

ひとつめは、四季を感じる料理であるということです。
和食では、季節の食材を使うことがとても大切です。春には桜をイメージした料理や、山菜(さんさい)を使った料理が作られます。夏には涼しい感じがする冷たい料理や、さっぱりした味の料理が人気です。秋にはきのこや栗(くり)、魚のさんまなど、秋の味覚を楽しむ料理があります。そして冬には温かい鍋料理や、根菜(こんさい)を使った料理がよく食べられます。

ふたつめは、見た目の美しさを大切にするという点です。
和食は、食べ物の味だけでなく、見た目も大切にします。料理を盛り付ける(もりつける)器(うつわ)やお皿には、季節の花や葉が使われることもあります。たとえば、秋には紅葉(もみじ)の葉を飾ったり、春には桜の花を添えたりします。

みっつめは栄養のバランスです。
和食は、栄養のバランスが良いと言われています。主食であるご飯に、味噌汁などの汁物と3つのおかず(菜)を組み合わせた献立が基本です。このような食事の形を「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」といいます。一汁とは、味噌汁などの汁物がひとつということ、三菜とは、魚や肉などの主菜がひとつ、野菜などの副菜がふたつで、三つのおかずがある、ということです。この一汁三菜、味噌汁などの汁物がひとつと、みっつのおかずがある、これが伝統的な食事の形です。このように、いろいろな種類の食材を少しずつ食べることで、健康に良い食事ができます。

よっつめは、自然の味を生かすということです。
和食では、食材の持つ自然な味を大切にします。そのために、調味料(ちょうみりょう)や調理法(ちょうりほう)はシンプルなものが多いです。特に「だし」は日本独自のスープです。和食に欠かせないものです。だしは、昆布や鰹節などを使って作ります。また、伝統的な和食の調味料のしょうゆ、みそ、酢などは、発酵食品です。米、麦、塩などのシンプルな原料から発酵によって複雑な味を作り出しています。

和食の代表的な料理としては、寿司や天ぷら、味噌汁、うどん、そばなどが挙げられます。寿司は酢飯の上に新鮮な魚や貝をのせた料理で、海外でも人気があります。天ぷらは魚や野菜に衣を付けて揚げた料理で、外はカリカリ、中はふんわりとした食感が特徴です。味噌汁は、日本人の食卓に欠かせないスープで、豆腐やわかめなどが入ることが多いです。うどんやそばは、日本の伝統的な麺料理で、温かいものや冷たいものがあり、季節に応じて楽しむことができます。お正月に食べるおせち料理は特別な意味を持つ料理の集まりで、それぞれの料理に縁起の良い意味が込められています。

2013年に、ユネスコ(UNESCO)は「和食」を「無形文化遺産(むけいぶんかいさん)」に登録しました。「和食」は健康的で美しいだけでなく、日本の文化や伝統をよく表しています。そのため、世界中で人気があります。

みなさん、日本に来たときには、日本の食文化である「和食」をぜひ楽しんでみてくださいね。

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では、今日の単語を復習しましょう。WEBサイトにスクリプトがありますので、みなさん、どうぞ利用してくださいね。
それでは、始めます。

1 伝統的
2 食文化
3 和食
4 風土
5 山菜
6 味覚
7 盛り付ける
8 器
9 一汁三菜
10 主菜
11 副菜
12 発酵
13 無形文化遺産

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このPodcastのスクリプトがWEBサイトにあります。
それから Youtubeでも字幕(じまく)、subtitlesをつけてアップしています。読みながら聞きたい人は、Youtubeでも聞いてみてください。日本語の字幕と、英語、中国語の字幕もあります。英語と中国語は、自動翻訳(じどうほんやく)、コンピューターの翻訳を、わたしが少し直しています。でも、専門の翻訳ではないので、間違っているところもたくさんあると思います。参考程度に見てくださいね。

みなさんからのメッセージもお待ちしています!概要欄にメッセージフォームのリンクがあります。Spotifyのスマホのアプリでもコメントが書けます。YouTubeのコメント欄でもOKです。

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今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。

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