#23 立冬(りっとう)
みなさん、こんにちは。日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語で話します。
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寒くなってきましたね!
11月8日は、季節の言葉で「立冬(りっとう)」といいます。冬が立つ、と書いて立冬。この場合の「立つ」は、新しく始まる、という意味です。まさしく「冬が始まる」そういう時期ですね。
わたしの家から、車で20分くらい行くと、高い山が見えます。先日、その山の上が白くなっていました。うっすらと雪が積もっていました。
夏を過ぎて、初めて山の上に雪が降ることを「初冠雪(はつかんせつ)」といいます。冠雪の「冠」は「冠(かんむり)」という文字で、頭にかぶるもののことです。山の上に雪が積もると、白い帽子をかぶっているように見えますね。初めて、その山の上に雪が積もった、その様子を「初冠雪」と表現しています。
あ〜、山の上では、ついに雪が降りました。いよいよ冬に突入ですね〜。
立冬の時期には、冷たくて強い風が吹きます。これを「木枯らし(こがらし)」と言います。木枯らしが吹いて、木の葉が落ちます。
うちの庭の柿の木の葉っぱも全部落ちてしまいました。木の上には、柿の実だけが残っています。
この柿は、甘くないです。渋いです。渋い、というのは、苦くて、舌がしびれるような味のことです。甘い柿は生でそのまま食べられますが、渋い柿は食べられません。でも、渋い柿は、日に干(ほ)すと、甘くなります。これを「干し柿(ほしがき)」といいます。
「干し柿」は、柿を乾燥(かんそう)させたドライフルーツです。
柿の皮をむいて、紐(ひも)で結んで、吊(つ)るして、太陽や風にあてて作ります。
わたしのウエブサイト「てくてく日本語」に、写真を貼っておきますね。
柿が乾いて、水分がなくなると、外側はしわしわに、中はしっとり甘くなります。
昔の人は、「渋い柿をなんとかして食べる方法ないかなあ」と考えたんでしょうね。そして、皮をむいて干してみたら、甘くなった!っていうことを発見したんですね。
昔の日本人の知恵はすごいですね。
乾いた冷たい風は、干し柿を作るときは、役に立ちます。でも、わたしたちにとって、この寒さはだんだんつらくなりますね。
これからますます寒くなります。ストーブなどの暖房を用意したり、厚い服を着たりして、冷えないように気をつけましょうね。
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さて、今日は「立冬」についてお話ししました。
みなさんは「冬」と聞いて、なにを想像しますか?
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今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
それでは、今日はここまで。
また次回、お会いしましょう。