131 立春と二十四節気の話|Risshun and the 24 Solar Terms|關於立春與二十四節氣

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのポッドキャストです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。

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最近、少しずつ日が長くなってきましたね。

2月4日は、「二十四節気」、季節を24に分けた昔のカレンダーでいう「立春(りっしゅん)」です。

「立つ」という漢字に、「春」と書いて、立春。この「立つ」には、「始まる」という意味があります。つまり、立春は「春が立つ=春が始まる日」ということです。昔の日本では、この立春が「一年の始まり」だと考えられていました。今でいうと、お正月のような、とても大切な日です。

だから、その前の日の「節分(せつぶん)」に豆まきをして、悪いものを追い出し、新しい年を迎える準備をしていたんですね。

節分については、ポッドキャスト #78 で詳しくお話ししているので、よかったら、そちらも聴いてみてください。


このポッドキャストでは、二十四節気について、ときどきお話ししています。

でも、二十四節気という言葉をはっきり説明できる人は、実は、そんなに多くありません。立春がいつなのか、雨水がどんな意味なのか、全部言える人は少ないと思います。正直に言うと、わたしも、全部は分かっていません。

それでも、生活の中には、二十四節気の感覚が、今も、ちゃんと残っている。そんなふうに感じることがあります。

たとえば、カレンダー。

多くの日本のカレンダーには、今でも、小さく立春、雨水、啓蟄といった言葉が書かれています。

日常会話ではあまり使わなくても、「あ、もう立春なんだ」とか「そろそろ春分だね」そんなふうに、季節を確認する目安として残っています。

食べものにも、二十四節気の考え方が見えます。

「旬(しゅん)」という言葉、聞いたことがありますよね。旬とは、野菜や果物、魚などが、いちばんおいしくて、栄養もたっぷりな時期のことです。旬のものを食べることで、自然のめぐみや、季節の変化を感じることができます。この「旬」という考え方そのものが、二十四節気の感覚だと思います。

二十四節気は、春・夏・秋・冬、四つの季節を、さらに六つずつに分けています。だから、天気や自然の感じ方も、とても細かいんですね。
春という季節の中にも、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、この六つの節気があります。

春は、ある日、急に始まるわけではありません。少しずつ、寒さがゆるみ、雪が雨に変わり、虫が動き出し、光が強くなっていく。二十四節気は、そうした小さな変化を、一つ一つ、言葉にしてきました。

だから、季節がゆっくり移り変わっていく様子を、感じ取ることができるのだと思います。

行事や生活の中にも、二十四節気は、形を変えて残っています。年越しにはおそばを食べる。お正月には初詣に行く。節分には豆をまく。

意味をはっきり知らなくても、その時期になると、自然と、そうしたことをしています。

二十四節気を意識すると、日本には豊かな自然とそこから生まれた考え方や気持ちにも、目が向くようになります。

忙しい毎日の中で、少し立ち止まって、季節の声を聞いてみる。そんな時間が、暮らしの中に、少しずつ増えていくといいな、
と思います。



では、今日のエピソードに出てきた単語を練習しましょう。まず、単語をゆっくり読みます。そのあと、ナチュラルスピード で読みます。リピートやシャドウイングの練習に使ってみてください。

それでは、始めます。

No. 語彙 ふりがな English 中文(繁體)
1 立春 りっしゅん¯ Risshun (Beginning of Spring) 立春
2 二十四節気 に\じゅーしせ\っき the 24 solar terms 二十四節氣
3 区切り くぎり\ a boundary; a turning point 分界;區隔
4 こよみ\ calendar; almanac 曆;曆法
5 意識する い\しきする to be aware of; to be conscious of 意識到
6 移り変わり うつりかわり¯ transition; gradual change 變化;轉變
7 感覚 かんかく¯ sense; feeling 感覺
8 目安 めやす¯ a guide; a rough standard 基準;參考
9 豊かな ゆ\たかな richness; abundance 豐富;富足



ここで、Patreonの新しいコンテンツのお知らせをさせてください。

今、Patreonのメンバー向けに、「二十四節気」を学ぶコンテンツを
作っています。

スライドと音声ナレーションで、二十四節気を、ひとつずつ紹介していく内容です。

まずは、立春の日に、立春のセクションをお届けします。

このポッドキャストでも、季節や自然の話題は、いつも反応がいいのですが、実は、「二十四節気について、ちゃんと学べる教材を作りたいなあ」と、ずっと思っていました。

立春は、二十四節気の、いちばん最初の節気です。

なので、「このタイミングで始めなかったら、たぶん一生始まらないな」と思って(笑)、思い切って作り始めました。

今年は、一年かけて、二十四節気をひとつずつ学べる教材を、節気ごとに公開していけたらいいな、と思っています。

……できるかなあ。まあ、まずは始めなければ、ですよね。がんばります。

Patreonのあじさいコース、かえでコースのメンバーになると、見ることができます。

概要欄にリンクがありますので、ぜひ、チェックしてみてください。

ここからは、コメントのご紹介です。

チャンさんから、前回の「寒波・つらら・三寒四温」のエピソードにコメントをいただきました。

「たま先生、こんにちは。今朝このポッドキャストを聞きました、初耳の単語がいくつかあり記憶しておきます。ありがとうございます。それにタイの旅行に関しては、マッサージ屋さんはお寺にあること、とても面白いと思います。一番美味しいタイ料理を教えていただけますか?」


といただきました。チャンさん、ありがとうございます。
「初耳」というのは、これまでそのことを知らなくて、初めて聞くことです。そうですね。暑いところに住んでいると、寒さや雪に関係する言葉はあまり聞かないですよね。
「タイ旅行のマッサージ屋さん」というのは、お寺の中にあるマッサージ屋さんのことですね。タイではもともと、お寺のお坊さんが、伝統的な治療、からだの具合が悪いところを治すことをやっていたらしいです。病院じゃないですけど、いろいろ薬草やマッサージなどの知識があったんですね。
そしてタイの美味しい料理、そうですねー、わたしはもち米とマンゴーのデザートが好きですねー。日本では食べられない味です。タイ料理屋さんでもあまりみかけません。タイに行ったら、必ず食べたい味ですね。

それでは、今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
みなさん、よい週末をお過ごしください。
また次回、お会いしましょう



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