#100 夏の暑さと、くらしの見直し|Hot Summer, New Habits|炎熱夏天・生活新節奏

みなさん、こんにちは。「てくてく日本語」日本語教師のたまです。
この番組は、日本語を勉強している人のためのpodcastです。
日本の生活や文化、日本語のことについて、できるだけわかりやすい日本語でお話します。

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みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

日本は毎日暑い日が続いています。6月は梅雨のシーズンが短くて、雨が少なかったです。気温は、毎年の平均より2℃くらい高かったそうです。

昔は、夏がこんなに暑くなかったです。気温が30度になると、「今日はとても暑い」と言っていました。でも、今は35度以上の日もあります。場所によっては、40度ちかくになるところもあります。とくに都会は、コンクリートのビルが多くて、夜になっても暑いままです。このような暑さは、「猛暑」とか、「危険な暑さ」と言われています。「猛暑」については以前のエピソード、エピソード53でも話しているので、ぜひ聴いてくださいね。

こんなふうに、毎年どんどん暑くなっているので、夏の過ごし方を見直そうという動きが出ています。「見直す」というのは、もう一度、新しく考える、という意味です。

「衣・食・住」という言葉があります。「いしょくじゅう」「衣」は「衣服・服装」着るもののことです。シャツとかズボンとかですね。「食」は食べるもの。毎日の食事です。「住」は住居。住むところ、生活するところのことです。「衣食住」がなければ、生活できませんね。「衣食住」は、生活の基本、中心になるもののことです。

今回はこの「衣食住」を、どんなふうに見直すのか、お話ししていきますね。

まずは、「衣」衣服・服装です。

日本では、5月から「クールビズ」というスタイルがはじまります。これは、会社で働く人が、暑い日もすずしく、気持ちよく仕事ができるようにするスタイルです。たとえば、ネクタイやジャケットを着ない。半そでのシャツや、うすいパンツもOKです。むかしは、「会社ではきちんとスーツを着るのがマナー」でした。でも、今は「暑い日は、体を守ることが大切だ」と考える人がふえています。

また、日傘を使う人も増えています。日傘は、雨の日にさす傘ではなく、強い太陽や暑さを防ぐための傘です。日傘は、もともと女性が使うイメージでした。最近では、男性用の日傘も人気があります。

それから、むかしは、うちわや扇子をよく使っていました。うちわ、扇子。みなさん、見たことがありますか。むかしの映画やドラマで、うちわや扇子を手に持って、それを動かして、風を起こしているシーンがあります。

いまは、うちわや扇子を使っているシーンはあまり見ないかもしれません。暑すぎて、うちわや扇子では、十分涼しくならないんです。なので最近は、体がひんやりするスプレーや、首にかけて冷やすもの、小さい扇風機など、いろいろなグッズがあります。

服の選び方や小物の使い方を見直して、体温を下げる工夫が必要ですね。

つぎに、「食」食べ物です。

夏は暑くて食欲がなくなる人も多いですね。これは昔も今も同じです。
昔は、すいかやそうめんなど、さっぱりした料理や、夏野菜をたくさん使った料理をよく食べていました。そして、あまり冷やしすぎるとからだによくないという考えがありました。
今は、さっぱりしたものだけでなく、栄養やミネラルがあるものも食べたほうがいいという考えです。夏バテにならないように、お肉や魚も食べましょうと言っています。

とても暑い時は、熱中症をふせぐために、かき氷などを食べて、からだの内側から冷やすことも必要です。

むかしは、水を飲みすぎてはいけないという考えもありました。なので、水を飲むのが苦手な人もいます。でも、いまは、夏はこまめに、めんどうくさいと思わないで、何度も水を飲んだほうがいいといわれています。
食べ物の習慣もいろいろ見直しが必要ですね。

さいごに、「住」暮らし方、生活の方法です。

むかしの日本の家は、風がよく通って、自然に涼しくする工夫がありました。
今の家は、風が入りにくいので、涼しくなりません。なので、エアコンを上手に使うことが大切です。でも、ずっとエアコンを使うと、電気代が気になりますね。電気代が高いのでエアコンをつけず、熱中症になる人もいて、問題になっています。特に子どもやお年寄りは、エアコンを上手に使うように気をつける必要がありますね。

エアコンが使えない場合は、日差しをカットするカーテンや、ひんやりするふとんを使うなど、いろいろなグッズで工夫することができますね。

このように、日本では「衣・食・住」を見直して、危険な暑さをのりこえる工夫が必要になってきました。

わたしも、夏は食欲がなくなって、毎日ごはんを作る時、何を作ろうかなあと悩む時があります。それに料理をすると火を使うのでキッチンが暑くなる、これもつらいですよね。そんなとき、台湾のような暑い国で食べていたものを思い出します。暑い国では、やっぱり暑さを乗り越えるための食べものがたくさんあります。たとえば、苦瓜。苦瓜の炒め物のように、サッとできるものなら、あまり暑くないし、食欲がなくても食べられる。日本の食事のメニューに、これから東南アジアなどの暑い国の料理が増えていくかもしれません。これも、「食」の見直しですね。

さて、ようやく7月になりましたが、夏はまだこれからが本番です。「衣食住」の工夫をしながら、暑い夏を元気に過ごしましょうね!


では、今日のエピソードにてきた単語練習しましょう。まず、単語をゆっくりみます。そのあと、ナチュラルスピード でみます。リピートやシャドウイングの練習使ってみてください。WEBサイトに英語中国もついています。参考にしてくださいね。

それでは、めます。

No. 語彙 ふりがな(発音) 英語 中国語
1猛暑も\ーしょextreme heat酷暑
2見直すみなおす¯to re-examine重新檢討
3衣食住いしょく\じゅーclothing, food, and housing衣食住
4クールビズくーるび\ずCool Biz (light business attire)清涼商務穿著
5日傘ひが\さsunshade (umbrella)陽傘
6うちわうち\わpaper fan團扇
7扇子せんす¯folding fan摺扇
8小物こもの¯accessories, small items配件,小物
9食欲しょくよく¯appetite食慾
10夏野菜なつや\さいsummer vegetables夏季蔬菜
11ミネラルみ\ねらるminerals礦物質
12熱中症ねっちゅーしょー¯heatstroke中暑
13住居じゅ\ーきょresidence住所
14風通しかぜとーし¯ventilation通風
15日差しひざし¯sunlight陽光
16本番ほんばん¯main part, the real thing正式開始


今日最後までおきいただきありがとうございました。

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それでは、今日はここまでとなります。みなさん、よい週末をおごしください。
また次回、おいしましょう。

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